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凄まじくカスタムしたミニ四駆で大会に出たら地獄を味わった話

ネタ ネタ-黒歴史
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どうも、にものです!

突然ですが、あなたは『ダンガン』というおもちゃを知っていますか?

 

正式名称は『ダンガンレーサーズ』と言って、ミニ四駆を細長くしただけのやつです。

 

今回は、そのダンガンにめちゃくちゃハマっていた頃のお話になります。

 

タイトルにミニ四駆とありますが、ダンガンの知名度が低過ぎて理解されないと思ったのでミニ四駆と書いています。正式にはミニ四駆(を細長くしただけのやつ)です。

ダンガンにハマりまくった少年時代

ぼくが小学生の頃は、コロコロコミックが圧倒的なシェア率を誇っていました。

 

毎月新刊が発売されるたびに、クラスの男子は『でんじゃらすじーさん』と『コロッケ!』の話で盛り上がり、体育の時間で野球をする際に必ず一人は「満月大根切り!!」と言ってバットを縦に振るやつがいました。(ドラベース)

 

ガンガン派やブイジャンプ派も極少数いましたが、コロコロコミック派の前でコロコロコミックを否定すると、どんな目に合わせられるかわからないような状況でした。

 

そんなとき、ある漫画が連載を開始します。

 

かっとびレーサー!ダンガン狼(ウルフ)

 

ダンガンをテーマにした漫画です。「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」を書いていた人と同じ人が書いてます。

 

表紙に写っている主人公、織田信士郎の口癖は、マシンを信じるを略した「マシンじる」という言葉で、レースに負けそうになると決まって「オレは!…マシンじる!!」という見てるこっちが恥ずかしくなるダサ台詞を叫ぶ漫画でした。

 

しかし、高いシェア率を誇るコロコロコミックはすべてが正義。かっとびレーサーダンガンウルフは瞬く間に人気が爆発し、ぼくらのおもちゃはベイブレードから徐々にダンガンレーサーズに変わっていきました。(単純に漫画も面白かった)

 

学校が終わって友達の家に遊びに行くときには、ダンガンを必ず持っていき、高価なコースは誰も買ってもらえなかったので、神社やそのへんの平らなコンクリで適当にスタートとゴールを決めたガバガバレースを楽しんでいました。

 

 

 

と、ここでぼくの使っていた相棒を紹介します。

 

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★★TAMIYA INC. 株式会社タミヤ

 

DRX-6 ギガスピアーです。

 

ハチをモチーフにしたモデルで、色合いから鋭い目つき、ターボエンジンを搭載しているかのようなリアウィングは、当時のぼくの心を鷲掴みにしました。

 

ちなみに、ギガスピと呼んでいました。

 

そして、このギガスピで友達とレースを重ねているうちに、ぼくはより強さを求めてマシンのカスタムにもハマっていくことになります・・・

カスタムにハマり過ぎてマシンがトゲトゲになる

カスタムが楽しくて仕方ありませんでした。

 

やればやるだけマシンがカッコよくなり、自己満足。そしてまたやる。このループでマシンがどんどん姿を変えていきました。

 

具体的に言うと、まずボディをすべて金のスプレーで塗装し、ゴージャス感を出しました。レースに直接関係しないところですが、形から入るタイプなので、とにかくゴージャス感があれば強そうに見えると思ったからです。

 

次に、キリでボディに無数の穴を開け、その穴に

 

 

パワーバー

 

 

ファイティングアーマー

 

 

L字スタビポール

 

を、これでもかと取り付けました。

 

正直、何がパワーなのか何がファイティングなのかわかりませんでしたが、とりあえず強そうに見えるたぐいの物はすべて取り付けました。

 

たくさんパーツをつけたおかげで、ボディからは無数の突起部が生え、めちゃくちゃ強そうになって満足したのを覚えています。

 

ボディの金色がさらにイカツさを強調し、控えめに言って最強過ぎでした。(写真がなくてすいません)

 

そして、カスタムしたギガスピで友達と遊んだんですが、友達も「そのマシンやべぇな!!」とか「かっけぇ!!」とか「お前すげぇ!!」とか言ってくれたので、周りの友達のほぼデフォルトのマシンを見て「あぁ…こいつら…」と心の中で思っていました。

 

そんなこんなで、しばらく友達と遊んでいたんですが、ある日、一人の友達がこんなことを言ってきたんです。

 

 

 

「ダンガンの大会出ん??」

地獄のダンガン大会

ダンガンの大会が開催される家電量販店に着いたぼくは、頭の中でレースをシュミレーションし、何度も何度も勝利をおさめていました。

 

友達にダンガンの大会に誘われ二つ返事で答えたあの日から、さらに気合いを入れてカスタムしたマシン。それを家庭科の授業で作ったドラゴンがプリントされたナップザックに忍ばせているぼくは、まさに怖いものなしでした。

 

やっとギガスピの力をコースで試せるワクワク感しかなかったです。

 

というのも、神社とそのへんの平らなコンクリ、たまに家のフローリングでしか走らせていなかったので、これがちゃんとしたコースのデビュー戦だったんです。

 

 

 

しばらくして大会開始時間が近くなってくると人が集まってきて、ぼくを誘ってくれたT君もやってきました。

 

T君にカスタムしてきたかを聞くと、あんまりしてないという意図の返事が返ってきたので、こいつは終わったなと思いました。

 

 

 

大会の開始時間が来て、試合の組み合わせを決める抽選が始まります。

 

参加者は、30人くらい居たと思います。トーナメント制だったんですが、優勝の文字の左右にズラーッと名前が並んでいたのを覚えています。

 

参加者は列になって数字が書いてあるクジを順番に引いていくんですが、ぼくとT君が引いた番号を確認すると、なんと隣同士。一回戦でぶつかることに。

 

30人ぐらいいて1回戦目がまさかの一緒に来た友達です。なんだか面白くて爆笑すると同時に、勝ちを確信していました。

 

 

 

それから、何レースかを見たあとに「○○番と○○番の人〜!」とマイクを持った司会的な人に番号が呼ばれ、いよいよ僕らのデビュー戦が始まろうとしていました。

 

始めてのコースの前に立ち、ちょっと戸惑う2人。

 

実は大会が始まる前に試走できる時間があったんですが、モラルのないクソガキが多過ぎて試走できなかったんです。(大丈夫だろうという気持ちもありました)

 

つまりはこれがマジのぶっつけ本番。

 

 

 

と、ここでダンガンレースのルールを少し説明しますね。

 

 

ダンガンレースは単なるレースではなく、マシン同士の戦いです。ミニ四駆のようにコースが仕切られておらず、一本道でぶつかりながらバチバチにやり合います。

 

そして、相手を場外に弾き飛ばすか、相手を2回追い抜いたら勝ち、というスピードが速いだけでは勝てない奥の深い遊びです。

 

一応、Youtubeに動画があったので貼っておきますが、逆に見る人いますか?

 

 

 

「マシンを用意してください」

 

司会者の人に言われ、マシンを取り出すぼくとT君。

 

ぼくがドラゴンナップザックからギガスピを出すと、横にいた学年が下であろう少年が

 

「おい、あれヤベェぞ!絶対強い!絶対強いって!!」

 

と、友達に言っていたのを今でも鮮明に覚えています。

 

それも無理はないでしょう。T君のほぼデフォルトのマシンが『吹奏楽部の冴えない女の子』だとしたら、ぼくのマシンは『年上の彼氏がいるミニスカギャル』レベルです。根本的な戦闘力が違います。

 

 

ざわめく会場、うなるモーター、引きつるT君の顔・・・

 

 

「準備はいいですか?…それではいきますよ!」

 

 

ゴクリ・・・ッ

 

 

「ダンガ〜〜〜〜〜ン!ファイッ!!!」

 

 

 

シャァァァァアアアアアアア!!!

 

 

 

いつもの掛け声と共に、小型モーター特有の高音が一斉に鳴り響き、マシンが勢いよく走り出しました!

 

コースの対角線状の位置からスタートした両マシンですが、ぼくのミニスカギャルが速い速い。あっという間にT君の吹奏楽部の後ろにつけます。

 

というのも、ぼくのモーターはスピード重視の良いやつを使っており、T君はマシンに最初からついてくるザコモーターを使っていました。スピードの差は言うまでもなかったです。

 

T君の吹奏楽部は後ろから突かれている状態でした(?)

 

 

 

と、そのとき!!

 

 

 

ぼくのミニスカギャルがペ〜ンッ!と弾かれ、カーブを曲がりきれず壁に乗り上げてひっくり返ったんです!

 

 

「えぇっ?!マジか………」

 

 

と動揺しながらもT君のマシンに目をやると、弾き飛ばされた理由が一目でわかりました。

 

 

 

スイングテールユニット

 

T君のマシンは、こいつを装着していたんです。

 

このスイングテールユニットというのは、マシンの電源を入れるとケツについてる黄色い三角形が左右に素早く動き、後ろから攻めて来るマシンを蹴散らす有能パーツ。

 

 

この有能パーツに、いともたやすくやられました。

 

 

ミニスカはひっくり返ったセミのように途端に静かになり、身動きがとれません。助けてあげようにも、ダンガンレースのルールはどちらかが勝利条件を満たすまでマシンに触れてはいけないんです。

 

どうすることもできずに、立ち尽くすぼく。

 

ですが、まだ終わったわけではありません。T君のマシンが上手いことあたってレースに復帰できる可能性も十分あります。

 

 

マシンじるしかありません。

 

 

 

と、ひっくり返ったギガスピにさらに迫るT君のマシン!

 

 

 

ガシャン!!!!!

 

 

 

この衝撃で、場外に思いっきり弾き飛ばされました。

 

 

 

ギガスピの金のボディだけが。

 

 

 

それも、ネジで固定されているはずの突起物をまき散らしながらです。(ちゃんと締まってなかったやつがあったっぽい)

 

本体はカスタムしまくったボディを剥がされ

 

 

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★★TAMIYA INC. 株式会社タミヤ

 

この無惨な姿で、いまだコースに横たわっていました。

 

 

 

「ボディぶっ飛んだww」

 

「すげぇーっw はじめて見たww」

 

「何か飛んできたんやけどww」

 

「ネジ締めてなかったんじゃねw」

 

「ヤバ過ぎやろww」

 

 

 

オーディエンスが弾け飛んだボディを見てクスクス笑いながら、一斉に騒ぎ立てました。

 

中には、まき散らしたL字スタビポールを拾ってきてくれる優しい子もいましたが、大半の子はゴミを見るような目でぼくを見つめて笑っていました。

 

 

 

 

控えめに言って死にたかったです。

マジで地獄でした。

 

 

 

レース前に「絶対強い!絶対強いって!!」と言ってくれた子に申し訳ない気持ちもありました。

 

ボディは本来、絶対外れないようにネジとナットで固定するもんなんですが、突起物をつけ過ぎたせいでそのネジを締めるのが大変になり、締めていなかったのが原因でした。

 

締めていなくてもなんか上手いことボディが挟まり、ある程度固定されていて神社で壁にぶつかったときもまったく平気だったので、てっきり大丈夫かと・・・。

 

ダンガンレースを舐めていました。

 

 

 

レースはもちろんT君が勝ち、ぼくのデビュー戦はオーディエンスのあざ笑いと共に幕を閉じました。

 

レース終了後、弾き飛んだパーツをドラゴンナップザックに投げ込み、光の速さで会場を後にしたぼくは、家に着くと同時にダンガンレースを引退することを決めました。

 

ボディを金色に塗り、無数の突起物をつけ、ドヤ顔で友達を見下していただけに、デビュー戦で負った精神的ダメージは大きかったです。

おわりに

後日談ですが、T君はこの大会は2回戦で負け、次に開かれた大会ではぼくの代わりに出場したY君が、ノーカスタムのマシンで優勝したらしいです。

 

本当に大切なのはマシンを信じる心ということですね・・・。

 

やたら長くなってしまいましたが、最後まで呼んでくれた方は本当にありがとうございました。

 

つーわけで

おわり!!